23歳の頃、いつもセンスの良い友人が「楽しいよ」と薦めてくれたのが、私のいけばなの習い始めです。いけばなを習えば、私も友人のようにセンス良くなれるかもしれないというのが動機でした。
当時は四国の高松に住んでいたのですが、結婚して八王子に住むことになり、東京に行ってもいけばなが続けられるようにと高松の先生が八王子の先生を紹介してくださいました。しかし、八王子に来てからはこちらの生活に慣れるのが精一杯で、何カ月間も八王子の先生への連絡がとれませんでした。
ところがあるとき、八王子の先生の方から連絡をいただき、お稽古を再開することになりました。電話がなければそのままやめていたかもしれません。周りに知り合いがなくて淋しい日々を過ごしていた私にとって、あの電話は神様の贈り物のようなものでした。そしてそのとき、「いけばなを通じてつながっている人がいるんだ」と、とてもうれしかったことを覚えています。
いけばなを通じた人との出会い、研修課程で体験したいけばなの奥深さなど、やればやるほど新しい発見の連続でした。いけばなを続けていく限り、新しい世界がどんどん広がっていくような気がします。
私にとってのいけばな。それは、次の世界のドアを開ける鍵のようなものです。
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