秋元さんとお話をするきっかけとなった「フロリアード」は10年に一度オランダで半年にわたって行われる花の博覧会です。各国のトップフローリストが自国のブースを個性豊かに彩ります。また各国の文化を伝えるブースもあり、何度足を運んでも楽しめる博覧会です。
開催都市はオランダ国内で変わりますが、私が参加した2002年はアルスメールというオランダ中心部の町で行われました。8月の1カ月間現地に滞在し、日本のブースでいけばな教室と花の展示をさせていただきました。
いけばな教室はフロリアードに遊びに来た方々を対象にしたもので、1回3名の公開レッスンです。英語もオランダ語も堪能ではなかったので、語学に詳しい友人に手伝ってもらいながらのレッスンでしたが、受講された方や見学に来られていた方々にも好評で、レッスン用として用意していた花がほぼ2時間でなくなってしまうほどでした。また、週末にはボランティアとして、日本ブースで大型展示品のお手伝いもさせていただきました。5uほどもある大きなスペースでの展示だったので、花をいけるというより土木作業のような力仕事で、筋肉痛が絶えなかったのを覚えています。地面に芝を張ったりチップを撒いたり、花も100本単位でどんどん挿していく…しかも作業は営業時間が終了してから次の営業時間までの深夜。思えば花展の準備と同じなのですが、当時は未経験だったので非常に驚きました。
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●フロリアードの日本ブース内にある和室にていけばなレッスン |

●大勢の方が見学する中でのいけばな教室 |
| 開催国オランダは花が生活の一部で、花を家に飾ることは当たり前。現地で調達する花を探して歩きましたが、市場だけでなく町のいたるところに花屋さんがありました。ほとんどはオープンスペースに勝手に花を並べて売っているのかと思うほど簡単なお店ばかりでしたが、花の種類はさすがに豊富でした。 |

●フロリアードの大物展示。お手伝いした日本ブース作品 |

●一ヶ月のお手伝いを終えて帰国前にスタッフの皆さんと記念撮影。日本ブース大型展示品の前で |
ところが、日本のような枝ものはほとんどないのです。「たてるかたち」を教えるための適した素材を探すのに苦労しました。日本では当たり前に目にする“竹”もオランダにはありません。それだけに新鮮だったのか、竹が大変人気を集めました。
また、フラワーアレンジメントの先進国であるフランスの作品には衝撃を受けたことを覚えています。モダンなデザインもさることながら、テクニックや異素材との組み合わせなど、造形的観点からも勉強になりました。
次の開催はオランダ南部のフェンロー市で来年、2012年4月から7月まで。私が現地に行くのかどうか、まだわかりませんが、伝統文化を発信する場になってくれればと思っています。 |

●フロリアードの日本ブースに飾られたいけばな作品 |