三方を山に囲まれ、海岸線に沿って奥行きのない平地の広がる小樽は、起伏に富んだ丘と坂の町。そして、国際貿易港に指定され、全国6位の商港として殷賑をきわめた町です。
小原流小樽支部の発会については、近藤光富先生、堀内光文先生が中心となり、小原流三世家元小原豊雲先生を何度かお招きして講習会を開催し、若手会員のみならず諸流の先生方にも影響を与えたというお話が伝えられています。それから早80年が経とうとしています。
私の入門のきっかけは、堀内先生の社中展でのこと。数多い作品の中で手付きの篭にいけられた季節の花に魅せられ、自分の求めていたものはこれだ!と、その場で直接入門したことは、今でも脳裏に焼きついています。
以来、「花から精をいただき、花によって教えられ、さらに心豊かにしてくれる」ということが私の教訓になったのです。昭和25年に小原流に入門し、多くの方々との交流が始まりましたが、教える立場となり、生徒にも恵まれました。
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生徒たちには「花をいけることは花との対話であり、また、我が心との対話ですよ」と話しています。
いけばなが恋人、会う人会う人も恋人。夢を大きく広げることが大切だと思っています。この美しい街から、ひとりでも多くの小原流を愛してくれる人々が生まれてほしいと願っています。
(小原流教授会会報「ふうせん」Vol.31掲載の「花綵巡遊」より再構成しています) |

■小原流小樽支部 参与 北川 豊翠
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●左写真/郷愁を誘う小樽運河
(写真提供/小樽市経済部観光振興室企画宣伝課)
●右上写真/花展でのいけ込み(前列中央がご本人)
●右下写真/花材の個性と色調、出会いの面白さにひかれ、気の向くままにいけてみました。社松の動きとセロームの面の動きが面白く出会い、今にも動き出しそうな作品。花材:社松の木、セローム、キングプロテア、斑入りスプレンゲリー 花器:創作花器
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